音楽は・・
utena.m.fでの音楽を学ぶ方法の原点はここにあります。
3つの場所
音楽は音がなるまえに生まれている、それを前提とするutena.m.fでは、3つの”音楽が生まれる場所”(ミュージック・フィールド)を重視して音楽を学んでいきます。
自分自身の感覚という場
音楽の歴史のプロセス
今ここ、という現実の場
音楽を描く(utena drawing)というツール
3つの場をつなぐことばとして生まれたutena のドローイング
音がなるまえに生まれている音楽に触れたい、でも、それを捉えて観察し育成するために方法がなかなかありませんでした。おそらく、多くの良心的な音楽教室の先生方もいろいろ工夫しながらやってこられていると思います。
私も同じ悩みを持っていました。そして、utena.m.fの普段のやり取りのなか、
音楽を動線におきかえて、
描いてやりとりする
という方法がうまれたのでした。
これを実際ことばのようにしてやり取りし、伝え合ううちに、この「ことば」は自ら育つ樹木のように必要に応じて枝分かれし、今も発展中です。
これを うてなドローイングと呼んでいます。
この utena drawing があることで、3つの音楽が生まれる場所からの音楽を示唆してくれ、そこから実感のある音楽を育む具体的な方法を模索することができるようになってきました。
utena ドローイングの可能性
音楽を描くワークショップでは、最初はこのドローイングの方法に慣れるところから始めます。
そして、この、
音楽を描く方法を知ること
は、同時に
音の点と点のあいだの
出来事に触れていく
という作業をしていくことでもあるのです。
描かれたものは、誘導線でしかありません。
これ自体は芸術的な作品ではありません。けれども、このutenaのドローイングを使って芸術的な体験を重ねていくこともできます。ごく基本的な音楽の理論も、細やかな作曲家の意図も重層的な音楽のしくみも実感から掴むことが出来ます。
結果を出すためになにかをするのではなく、音楽のプロセスを体験するうちに変化していく、それがutena.m.fがさがしている学び方です。遊びながら何かを獲得してく子どものように。
この方法、utenaのメソッドを「音楽プロセス体験」と呼んでいます。
こんな人のために
音楽に触れてみたいと思い始めた人
音痴・リズム音痴で思い悩み、
からだと音楽との隔たりを感じでいる
音楽には感覚を育む力があると感じている
こでまでの音楽教育に疑問を持っている
単純に音楽が好き・単純に描くことが好き
音楽のまだ未知の可能性に興味がある
音楽との抜き差しならない関係がもつれている
人と演奏するのが苦手
音楽を内側から育てる方法を模索している
音楽を学び続けているのに
音楽のことがわからない、と感じている
音楽プロセス体験
3つの場から立ち上げる音楽と、全体性へのアプローチ
五感はつながっているので、聴覚だけではなく、視覚、触覚、さらに内的な運動感覚などが渾然となっている人の感覚体験から音楽に触れ、その中にある動き・質感・形や方向性・速度感・タイミングにふれてみたり、眺めてみたりして、音につながるリアリティを育てます。感じること、とはまずは感覚、そして感情、そして思考へと繋がります。感じることはまた気付きによって開かれ、自分で修正していくことが出来ます。
音楽とは、様々な時間が織りなす多相のものです。複雑な音楽の理論ももとは素朴な体験から生まれたものであり、その体験の蓄積が楽譜のなかには息づいています。できる、という結果だけではなく、その生まれる実感の追体験をすることで、使える音楽理論を内的に構築していけるように工夫しています。
直感的に美しいと感じる音楽も実際に自分で音にしてみるとなにか問題が生まれたり、つまらなかったり・・そこには、内的イメージが未形成であることと、インプットとアウトプットの落差の問題があります。内的イメージを育てながら、同時に自分の演奏に心寄せ、気づきを通して、ウチソトの差異を埋めていくことで、理想とする音楽を掴み育てる力としていきます。
音楽が生まれ育つ3つの場
それらを育てるのはその人、
あなたです。
utena の講座では、
より直感される音楽体験に実体験が重なるように全体性を大切に考えます。
その人が音楽する基本的な下地のできるお手伝いをしますが、一つのこととして実感していくのはその人の他にできる人はいません。
それらはごく基本的なことですが、非常に重層的です。音楽プロセス体験はその重層的に入り組んだ音楽のしくみを、統合された一つの体験となるまで丁寧にお付き合いします。
この方法は導入時は、新鮮できっと楽しい時間を過ごせるものと思います。
でも、さらにこの方法を進んでいくと、今まで失っていた自分を取り戻すような素晴らしい体験にも出会うかもしれませんし、逆に、自分自身の中にある「音楽との壁を作っているもの」との対決を余儀なくされるかもしれません。
でも私は、この方法をやってみる価値は大きいと感じています。
場合によっては、目的は音楽ではなく、こうした体験を育て、人の成長プロセスにはたらきかけていくことが目的、ともいえるかもしません。
いずれにしても、
音楽は人の成長とともにあります。
音楽を超えて、音楽の社会的意義を見出すために
さらに、私は、音楽が音がなる前に生まれているとするならば、そこに人の体験というもの、感覚や感情や思考が注ぎ込まれているならば、その音楽の源は、音楽以外のジャンルにも生かしていけるのではないかと考えています。
実際、音楽は古くはギリシャ時代から医療としても活用されてきました。
もしかしたら、音楽の源の活用範囲はもっともっと広いかもしれません。音楽プロセス体験は音楽の源をたどるワークでもあります。
それぞれの専門性と音楽をむすんでみる、という方法として、このutena drawingを使った音楽プロセス体験は役立つと考えています。私はそのまだ未知の音楽の可能性に興味があります。
音楽を楽器演奏にとどまらず、深く人の営みに作用する力として活用したい、と考える人のために。この音楽プロセス体験を経た人たちと研究会を作る予定です。
音楽の初心者も、プロも教育者も、門外漢も。もしこの記事を読んでなにか琴線が揺れた方。是非まずは一度、体験にいらしてください。
utena.m.fの音楽プロセス体験
音楽を育むための大前提は、個人の感覚を大切にすること。
感じることと音楽を結ぶためになにをすればよいか、utena music field はそれを模索し続けています。音楽プロセス体験に基づいて、生まれてきた講座や勉強会をご紹介します。





