音楽のいろはからもう一度やり直してみる講座です。
知識だけでなく、体験重視。

東京で行っている、「実感して進む楽典講座」の名前が変わり、5月から「音楽リテラシー講座」になります。同名でnoteにも配信する予定です。

音楽リテラシーとは

リテラシーというのは、本来は「読み・書き」の能力のこと。最近では、この解釈が拡張されて、対象のものが理解できて、なおかつ活用できるという意味でこの言葉は使われています。読み、といっても、物理的な読みだけでなく、そこに意味をくみとるということ、つまりインプットができること、書くというのも単に書き出すだけではなく、そこにアウトプットして使える、という意味までも含みこんでいるということだと思います。

つまり、私が解釈したところでは、リテラシーというのは、その人が自分でその世界に入っていくための基礎的体感、だと思うのです。単に知識だけでなく、肉体勝負で当たって砕けろでもなく。ちょっと俯瞰しつつ、でも実感で泳いでいく、みたいな。

理論だけでなく、「できる」ことだけでもなく、物理的に音痴やリズム音痴を「矯正」してしまうのでもなく、音楽的なタペストリーを編むように、ふんわりと、いろんなものを含みこみながら一から学べないものか、その中での変化を楽しんでいけないものか、そんなふうにして、音楽の学習を進めていけないものだろうか、という問いがずっとあったので、リテラシーという言葉に触れたときに、これ、という手応えがあったと同時に、わたしの中でしっかりと深めていく方向も固まってきました。

だからこれまでの名称「実感してすすむ楽典」の実感、のところ、と楽典のところはそのまま、ただ、すすむのではなく「使える」というふうにおきかえた、と解釈してください。

utena.m.fの音楽基礎力の考え方

使い勝手の良い編地をつくる

服を作るとき、織地によって、同じ型紙でも違うディテールやテイストの服になります。また、私みたいな素人が縫うとしたら、布地が丁寧におられていると、縫いやすくて助かるし、出来栄えもうんといい。布地がゆがんでいると、その上に積み上げるものも歪んでしまいます。
(もちろんシルクのような布地だと、それなりに扱いも難しくなってくるでしょうが、そうなると、きっと布地と縫い手との対話がものを言うのだと思います。これは応用段階)

布地と縫い手の関係は、音楽にも当てはまると思います。布地は基礎です。
まずは、基礎としての最低限の知識・体感・感じ方を連動して、その上を積み上げやすい、縫いやすい布地を織るのが音楽リテラシー講座の目的です。

理論と体感と心を最初から編み込んだ、生地。
そして、この布地はどこかから取り寄せるのではなく自分で編んでいくものです。

この講座を計画しているutena music fieldの “utena”には 花の広がりの土台となっているガクのことや、見晴らしのいい高台や、場所、という意味があります。utenaでは、もともとから 音楽の発生するところに興味津々で掘り下げてきました。そのベースを元に音楽リテラシーについて考え始めています。
ただ、花のガク(萼)も高台(台)・・・つまり布地・・・・も、私がその役目をするのではなく、音楽するその人自身がそこを見つけていくこと、が本当のスタート地点なのだと思うのです。だから、そのための音楽リテラシー、なのです。

具体的には、こんなことをします

リテラシーの説明のところにも書いたように、
読み(インプット) と書き(アウトプット)の連動とフィードバックで体験を重ねていきます。

理論の理解(知)
やってみる(体)
実感(心)

この知・体・心 が共同して できるようにやってみます。

例えば、理論のアウトプットとして
楽譜に書き込む、楽譜を書く、
楽器に頼らないで歌ってみる(最初はみんな戸惑いますが、大丈夫。)

共同作業
リズムの理解はその土台となる拍や拍子との立体的な関係性の体感が必要なので、これを分担してやってみます。

utena drawingの活用
音から音への実感を掴んだり、解像度を上げたり、というのはドローイングが一番!

そして、一体どのくらいの理論までをやるか、ですが、この講座では、絶対必要・最小限、で考えています。
ただ、それをバラバラにではなく、全体性につながるようにします。
つまり、小さな曲をしっかり理解し、自由度を保ちながら自分で紡ぐことができるようにする。

目標はここです。

これまで、講座やレッスンでいろんな方と音楽を共にしてきてわかったのですが、プロ・アマにかかわらず、基礎と応用が入り乱れ、音楽の情報が整理されないまま、ごちゃっと音楽部屋に入ってる、という人がとっても多いです。それで、音痴とか、音楽に実感がわかないとか、そりゃ、そうだろう、と。ここを元から整理してみる、ということです。

講座の対象者と、この先のこと

絶対必要・最小限が何か
そして体や心も含めた全体性を最初っから目指してみること。
それがわかったら、積み上げ方もわかってくるはずです。
ですから、この講座を受けていただきたい対象者は、その必要性を感じている人。

音程が取れない、リズムが取れない、という人も歓迎ですし、
プロの方でも、きれいな布地を編む基礎ってきっといつまでもやって飽きないところだし、その必要性も大きいと思います。

ここでするのは絶対必要最小限。
でも、これで閉じてしまうものではなく、使える基礎ツールを作るわけですから、更に目標は深まっていって然るべきものです。

自分の音楽を見つける。
音楽リテラシー講座はそのベースです。


ちかじかの講座予定


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