拍は点ではない
自分や友達の手首に触れて、そっと脈をとってみるときこえてくる、
トックントックン・・・という音・・・いえ、音は聞こえませんね。
よく触れて感じてみましょう。
その近くなったり遠くなったりする様子にも連動してみてください。
私達の心臓はずっとこのパルスを繰り返していますね。
音楽にも同じようなドキドキがあります。
これを拍(パルス)といいます。
”脈”も”拍”も英語ではおなじ「pulse」という単語で表されます。

そして、この拍、往々にして、時間の中の一定の点のように考えられていますが、点の前、その後には軌道があって、その結果点として強い部分を認識する、と捉えるとどうでしょう?
そう、心臓の鼓動が血管を通して身体の隅々に行き渡る、脈拍のように。
ミュージックリテラシーワークブック1(16ページ)
拍ってこんなもの

”拍”
拍が音楽の心拍となって、同じ間隔の緊張と開放を繰り返すことで、音楽は時間の中を進んでいくことができます。
拍の間隔の長短によってその楽曲の”テンポ”(はやさ)が決まります。
拍をたたいてみましょう
では、拍のイメージがつかめたところで、実際に叩いてみましょう。


youtubeではこんなふうにお話してみました。
うたいながら、叩いてみましょう。

叩き方もyoutube動画で説明していますので、参考にしてやってみてください。
動画でもお話したように、手の方を止めないでやってみてくださいね。
utena drawing もとても効果的です。
なれている人は、例えば、歌と拍のバランスをいろいろやってみるのも面白いし、ためになりますよー。

ポイント
拍はリズムの土台になります。
時間をかけてしっかりと拍感を育てましょう。
自分の中に安定した拍感が生まれると、
音楽で迷子になったり、
振り回されたり、という感じがなくなります。
また、人と音楽を共有することも楽になります。
リズム感がない、と嘆く人の多くは、この拍感が未熟なのです。
関連したこちらの記事はいかがでしょうか?
音楽リテラシーワークブックについて

ワークブックと動画でトライしてみませんか?感じながら進む音楽理論
「ミュージックリテラシーワークブック1」とこのHPとYouTube動画の連携で、音楽の基本的な体感と知識の再習得を試みます。音楽と馴染む身体を育むために。ここには自学できる工夫も盛り込まれています。utena.m.fが「音楽を描く」で培った観察方法や感覚の修正の方法がここにも息づいています。
この方法は「もう大人だから」わかりきった経験にも新鮮な風をおこしてくれると私は信じています。さまざまな事情で音楽を諦めていた人にもぜひ試していただきたい。そのために、こうしてネット上にあげていくことに踏み切りました。
注意事項
無料公開となっていますが、著作者の権利を放棄したわけではありません。
ワークブック、および、その内容の記事について、無断コピーを禁止します。
私自身としては、音楽プロセス体験が理解でき、適切に活用すればかならずその人の体験に役立つものになると思っており、だからこそに公開に至りました。やってみる価値は十分にあると思っています。ただし、オンラインでのワークは実験的なものなので、その効果については絶対にあると言い切れないです。個人個人の関わり方にもよると思いますので、その点に関してのクレームはお受けできかねますことをご了承ください。そのために無料公開であるということをご理解ください。
音楽教室などでの活用も歓迎します。ただし、かならず、生徒さんには個別にワークブックを購入していただくこと、ご自身のレッスンの成果についてはご自身で責任を持っていただくことを条件とします。また、レッスンに活用する際のアドバイスとしての個人レッスンも可能ですので、ぜひご連絡ください。
オンラインでのレッスンも準備中です。
utena.m.fの音楽プロセス体験
音楽を育むための大前提は、個人の感覚を大切にすること。
感じることと音楽を結ぶためになにをすればよいか、utena music field はそれを模索し続けています。音楽プロセス体験に基づいて、生まれてきた講座や勉強会をご紹介します。





