音階のリアリティ

音程が悪い、とか、うたが平坦になる、という人でも、音楽をきく感性や感覚はきちんと内面に育っているはずです。でも、いざ自分で歌ってみたり、演奏したりするとそのピッチが甘くなってしまう現象。それは、感覚がとらえるウチとソトの間に間違った連結になっていることも要因の一つとして上げられます。原因がそこにある場合、とても有効なのがスケールのドローイング。

上の写真は大人のワークショップでやっているドローイングです。
このままを写し取っても、リアリティには結びつきませんが、理論にのっとってドローイングを進めていくうちに、音階に対するイメージができてきます。
音楽における音というのは、お隣の音や、その曲の主音との関係でできていますから、絶対音感がない人でも、その関係性のリアリティが生まれれば、良いわけで、このスケールのドローイングでしていくのは、その関係性を自分の内的な音楽フィールドに取り込むことなのです。絶対音感はいらないのです。
そしてそこには、ただの音階であるけれども、エネルギーのやり取りがあって、それも一緒に動いていきます。

小学3年生のワークの記事から

昔の記事から、一つの例を拾ってきました。
これは小学校3年生のこのときは二人のグループワークのときのもの。
今は彼らも中学生になっています。一人は3年間グループワークのみの参加者でしたが、学校で歌を褒められる、とお母さんが嬉しそうにおっしゃっていました。もうひとりは今もピアノを続けていて、心の糧になっているんだなあと思います。ピアノが継続できているのは音楽体験の深さがあると私は考えています。
この記事では、

身体では遠すぎる、
ということに気がついた経緯を書いています。


今から思えば大事な気付きだったなあと思います。

じゃあ、どこにアプローチしていけばいいか・・それが、このドローイングのテーマになってきます。

体験として理解したものは、身体に自然に働きかけます。
音程や音階の練習が枠になってそれにとらわれて音楽理解やテクニックの上達の妨げになったのでは、本末転倒です。
理解、は意識のもとでおこるものですが、同時に無意識に整えられていけるのが一番いい。
そこを想定して、このワークの次の段階として、フレーズを捉えていくドローイングというのに移行していきます。これについてはまた、別の機会に。
とにかく、ここでは、この音階練習が、ここだけに適応される狭い領域のものになってしまわない、ということが大事です。

大人の「音程が不安な人のための音楽を描く講座」では、このワークの他に、きくことを楽しく育てていったり、身体をつかった遊びなども使いながら、インプット・アウトプットを繰り返して、音の上がり下がり、と仲良くなってけるようにやってみます。音痴を克服したい、という思いは、きっと届くと思いますし、そのプロセスは音楽そのものへの理解と体験のきっぷになると思います。そんなワークにしたいです。

また、このワークに興味のある指導者の方には、音楽を描く講座〜発展プログラムへのご参加をおすすめします。


音程が不安な人のための”音楽を描く”講座
7/1(月) 18:10-19:40
8/26 (月)18:10-19:40
9/24(火)18:10-19:40
10/14(月)18:10-19:40
11/4 (月)18:10-19:40 (以降は未定)
場所 スタジオ響(西武新宿線新井薬師前駅近く)
講座費 3000円
(会場費含む/当日封筒に名前と金額を書いて持ってきてください。)
*スケッチブックと五線紙と筆記具・ものさしを持ってきてください。
受講回数は自由です。申込みの際には、希望する日付をお忘れなく!
継続受講が効果的という判断で、7月から11月までは続けて開催します。
それ以降が未定なので、興味のある方はこの期間中にどうぞ!!