「感じることからはじめる」という心地よさげな言葉から
どうしてもその先へ行けない、
それは私の伝え方に問題があった。

それでもやっぱり、「感じること」からはじめる。
ならばその先を予感できると良いと思って。
ここまで言葉にするまで、時間がかかったけど、スッキリ。

  
ここでの作業の目的は
「自分のウチ・ソトをまたいだところに、音楽のフィールドをつくる」
ことにあります。

音楽は現実に鳴り響く音とともに
自然と人間のつながりがあったり、
先人たちが積み重ねてきた世界観があったり、
感覚や感情の投影があったりします。

それは例えば、
この世界に山や谷があり、小川があったり、建物もあれば、
星や、人間の身体があったりという、具体的な「形」「質感」。
また、重い軽い早い遅い、が時間の中で動いていく経過・・・・
そこにあるリアリティと同じです。

音楽に対して、とらえどころのなかったものを
具体的なイメージや体感に落としこんで、
体験し、理解して、音楽フィールドを作り上げるのが
utena.m.fでの学習の目的です。

ですから、utena.m.fでは「感じること」を大前提とします。
今、その人が感じていることはウチからのプロセスとして、
紛れもなく存在している事実です。
どんなに曖昧でも、その人の感じることの中には本物があります。

そのフィールドで、音楽のフィールドも育っています。
それは自分が力を込めて生み出す場所で、それは音楽が棲み着く場所です。
そして。。


ここからが大事なのですが、
「感じること」は変化していきます。
そして、それによって、フィールドもまた変化します。
”感じることの変化”が音楽の世界を広げるのです。


音楽、というフィールドは、本当に深く、広く、その包容力は
おそらく誰もその全てを掴むことができないでしょう。
そこに先人たちは、人同士が「共有」するためにいろいろな工夫を凝らしています。


その世界に、「私」という小さな「感じる」生きものが関わっていきます。

「感じる」ことを灯りとしながら、この音楽のフィールドを旅し、
自らのウチソトにも音楽のフィールドを広げていくこと。

実は、でも、感じることと音楽との間には
まだ距離もあり、矛盾もあります。当然です。
音楽はとてつもない包容力なのですから。


でも、ひるまず、冒険にでかけましょう。
丁寧に、小石を拾い上げながら、その中で自分自身のフィールドを作ってください。

音楽のフィールドを作る、そのためには「音楽を描く」というツールを使いながら、感じることにもっと触れてみたりすることや、体感を伴った音楽理論の理解が必要。
その支えになっていくような、講座をやっていきたい。

なんのために音楽のフィールドをつくるのか・・・それは個々人の問い。
どんなふうにこのフールドが広がっていくか、私には未知だから楽しみ。

音痴と思っていた人が音が取れるようになる、リズムがとれるようになる、ということはやっていくプロセスの中の経過にすぎなくて、それができたら、どんな変化がある?次はなにをする?そういうものでなければ面白くないとおもうんだな。