ブルグミュラー 25の練習曲
17番おしゃべりさん
(La babillarde 音友版では おしゃべり娘)
3/8拍子 ヘ長調(F Dur)
わりと拍子の取りにくい曲で、だいたい拍子は無視で勢いで弾いてしまいがちな曲ですが、この3/8拍子の感覚を掴んで弾くと、断然いきいきとしてきます。
この曲の特徴は 拍子とモティーフのずれ感
拍子が取りづらい理由は、
左右どちらかの一拍目の休符にまずあります。
それから、
小さなモティーフが小節をまたいでいること。
つまり一拍目休符で 二・三 /一 の流れでオスティナートしている、ということになります。(例外は15小節目からのメロディ・ここは拍子にそった流れやすいオスティナートリズム)
これを拍子感を持って捉えようとしたら、
休符の一拍目をしっかりを体感としては打ち込んでおく必要があります。その打ち込んた一拍目のバウンドする感じで一小節をくくると体感で掴んでくることができます。
ということで、やってみたのが 上の写真です。
1拍目が下へ向かう濃い動線
2拍目がループ
3拍目をループするか、どこへどんな風にすればいいか、というようなことを少し迷って、結局このときはつけない事になりました。
休符でどうしても止まってしまう生徒は、いつもこのスケッチでリズムを乗り越えます。彼女はいつもとても独特で、リズムや拍子を いわゆる普通の「手拍子」で取ろうとすると、お入んなさい、ができなくて、遅れてしまいます。ピアノを弾く手もいつも手頸の位置がとても低く、そもそもその手では リズミカルに弾けない、という状態ですが、これが一旦弾け始めると、なにが問題だったの?という感じにスイスイと弾くことができるようになるのです。
スケッチで描いてみることをいつもやっている体験が、とても役に立っていると感じます。
posted with amazlet at 17.04.07
ブルグミュラー
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