はじまりのできごと

始まりは弱小(^^)自宅経営の
ごく普通の音楽教室の時間でした。

うまく音楽と連動できなくて、急いだり、つっかえたりする子ども達に、なんとか”音と音の間に起こるできごと”をイメージしてほしい。私は習い覚えた芸術療法やオイリュトミーなどでの自分の体験を思い起こしながら、自然な成り行きで、画用紙に「音を描いてみる」ということを始めていたのでした。子どもたちの反応はすこぶるよく、熱中して描くので、いつの間にか音楽のながれも身について来ます。

それを「うてな音楽スケッチ」と名前をつけて、観察/研究を深めていったのが「音楽を描く」です。

そんなわけですから、最初は曲の持っている性質の、伝えたいもの、共有したいものを抽出し、動線におきかえるもの、として生まれました。けれど、何度も繰り返すうち、私が音楽を伝える、という方向だけでなく、逆方向から、子どもたちのもっている、音楽性のようなものがみえてくるようになったのです。(これは慣れてくれば、観察できます)

そして、やってはみたものの、遊びで終わって、音楽的な意味のある体験として残らなかったり、先生の押し付けになってしまったり、そんな失敗もたくさん繰り返し、何度も意味を問いただし、具体的な方法を模索してきました。大切なのは、出来るだけ余計なものをたさない、体験の通り道を明らかにしておく、そういうことだったのです。

そして、長年の経過の中で、音楽スケッチは、まるでみずから成長する植物のように枝葉を広げ、ふかまっていきました。毎日が発見の連続です。

私の音楽教室だけではなく、ネットなどを通して知り合った他の先生たちからも「つかってみた」報告をいただき、子どもたちが楽しんで関わる、子どもたちの演奏が柔らかく、なめらかになる、など、よい反応があり、 私の喜びもひとしおでした。

さらに、2014年から大人向けの講座・ワークショップをはじめ、「聴き方が変わった」「リズムに乗れるようになった」「ピッチ感がついてきた」などの感想をたくさんいただきました。
こうした変化は「音楽体験」そのものがずっと身近なものになるからではないかと思っています。

(写真は、教室の庭先に咲いている ミニバラ”夢乙女”とクレマチスのコラボ)