手が小さいので、この曲(chopin exudes no10-1)は仕上がらないかなとおもっていた。

久しぶりに引っ張り出して弾いてみたら、

何度チャレンジしても動かなかった壁が動きはじめてきた。

その大きな要因として、左のゆったりとした進行と、右のアルペジオの絡みが体感として捉えられ始めてきたことがある。

左の進行から曲の流れを書き出してみた。

これは、書いて理解したのではなくて、弾きながら聞こえてきたものを記号の起こしてきたもの。至ってシンプル。

物語の全体像が浮かび上がってきたことで、各々のパーツの響きや進行の意味もクリアになってくる。

そうすると、流れていく方向は無理をしなくても先へ先へとつながっていくから、その中でテクニックも無理のない動きに助けられて自然に運ばれていくようになる

激しく上下する右のアルペジオもそれがトニックの働きなのか、まだドミナントななのか、それとも別の場所をさまよっているのか、で、その響きがどんな立ち上がりをして、どう下降するのか、が変わってくる。

立ち上がり方を間違うと、うまくアーチが描けない。

下のドローイングは、いろんな立ち上がり方を描いてみたもの。

アルペジオは初めの一音ではなく次の二つ目のおとでそのアーチの向かう先がきまる。

私は今まで、この二つ目の音をいい加減にして、クリアなアルペジオの虹を描けてなかったんだな。

アルペジオの途中で、ハーモニーが微妙に揺らいでいくときもあり、(ドローイングの一番下のアーチは、それ)それを無視してきたことが弾けない原因だったのに、テクニック的な難しさや、身体の使い方の問題だとおもいこんでいたな。

何度弾いても飽きない。

弾くたびに景色が良く見えてくる。

手が小さくても大丈夫、弾ける。