小節線は拍子記号の実践版

これから一般的な数種類の拍子(”○分の○ ”の読み解き)を使い方も交えて学んでいこうと思います。
が、
その前に、拍子記号とは切っても切れない関係・・というか、
拍子記号で書いてあることを実際にやっていく目安となる小節線について説明しておきたいと思います。

楽譜はフリーズドライのお味噌汁・・?

楽譜には一定間隔で縦線が書いてあります。
楽譜上で線路は続くよどこまでも的な繰り返しの縦線、これを「小節線」といいます。
この小節線ってのは何か、そしてこれから何を理解して、体感していけばいいのか。

いきなり余談ですが、楽譜っていうのは、音楽のフリーズドライ状態だと私は捉えています。
あの軽くて水っ気のないフリーズドライのお味噌汁。
みたいな。
でもそこにはもうお味噌汁(音楽)としての要素は備わっていて、お湯かける(演奏に起こす)と美味しい香りがたちこめる、あの、フリーズドライの・・・
ということで、フリーズドライのお味噌汁に味噌汁として無駄なものが入っていないように、楽譜にも音楽を立ち上げるための必要なものがすべて書かれているもの。
だから、小節線もとっても大事な要素、、どころか、味噌汁の具として入っているナスやネギや豆腐より、もしかしたら、味噌とか、出汁、に近い位置づけかも。
みんな、具をみて買うでしょ?
でも大事でしょ、味噌や出汁。

小節線は 「○分の○拍子」の繰り返しマーク

ということで今回はこの小節線が主人公です。

前回は、西洋音楽は「一拍」と「拍子」が明確で、この2つが時間軸上で繰り返していくことで、音楽の推進力が生まれる・・・というところまででした。
下のリンクがそれです。
4分の4拍子ってなによ。1,上の4
4分の4拍子ってなによ。2,下の4

小節線は、その拍子の「一括り」を区切るために描かれた線です。
つまり、○分の○ を実践していくのが 小節線です。

下の図は、波を1拍とした 拍子と小節線の位置関係です。

2拍子はふたつ波で1小節。この図の2拍子は5本線が引いてあるので、5小節とその次の一拍めまでが1段目です。
ではその下の3拍子 4拍子はそれぞれ、何小節でしょうか。

3拍子は 最後の小節線がないけれども、4小節分 ありますね。
4拍子は  3小節です。

お手持ちの楽譜を広げて、1ページに何小節あるか数えてみましょう。 一曲では、何小節あるでしょうか。
その数だけ、○分の○を繰り返しているってことですね。

一拍を波で現します。(utena method流です)

ここで、拍子を体験する前に、一拍を捉えるための、波の描きかたについて説明しておきます。
ここ式の方法では、一拍を 縄跳び一個分というか、アイスクリームひとすくい分というか、そんな感じで表しています。

よく、点とかリンゴとかどんぐりとかで、一拍を説明しているのを見かけますが、

拍をりんごに置き換えていますが、これは後々の理解には不向き私は、あれは、あとあと一拍を分割したリズムを取り入れるときに、むしろ固定概念になって、体感的に理解するじゃまになってしまう可能性もあります。

なので、こんなふうに(下の図)波で書いておくことを推奨してします。
この方法、とっても便利です。ずっと使うので覚えておいてください。
拍の頭、拍の打点が左、で波打つ経過をたどり、次の打点に向かいます。
推進力、ありそうでしょ。
そしてこの方法はどんなに複雑なリズムになっても使えます。
一拍は点ではなく、線で描きます。

楽譜に書き込むときは、ゆっくり、でも、実際の拍をうつように、一定のテンポで書いていくといいです。

小節線は推進力の起点でもある

上の波線を実際の楽譜では、下のように描きます。
そしてこれを楽譜の左端から順に読んでいくのではなくて、一小節ひとくくりで眺めてみましょう。

楽譜を生きたものとして読み解くためには、見た目で拍子の単位(小節線)がわかるっていうこと、大事です。

楽譜を拍・拍子から読む

それぞれの一小節の中の 1拍目、2拍目 、3拍目はそれぞれ 一小節のなかで役目みたいなのがあります。その1拍目、つまり小節線をまたぐ場所は、拍の先頭と拍子の先頭が重なり、時間的なポイントとなります。だから、そこは強拍となるということ。小さな波と大きな波がそこで重なるから、より大きな波になる、のによく似てますね。それを思うと、小節線のあとが強拍というだけでは実は足りなくて、小節線の前にその前のモーションがすでに起きているわけです。

そういうことは難しすぎるから、もっと簡単に、強弱でいいじゃん、って思うかもしれません。
でもそれ、逆。
確かに、立体的なイメージを作っていくのって、最初少し手間がかかるかもしれない。
でも、この感覚を掴んでおけば、どんな応用も効きます。

まとめ

小節線ってなに?とお尋ねすると、答えがとっさに出てこない方が結構おられますね。
目に入ってなかった、とか、あるのは知ってるけれど、無視、とか。
多いです。(笑)
リズムとれないって、だってそりゃ、って・・お出汁、お味噌・・ですからね・・
この下地、音楽のお出汁やお味噌のところを改めて身につけていってみてください。
大丈夫、ここからキチンと積み上げればリズムとれます。

 


「実感してすすむ楽典」講座を不定期に東京で開いています。
とかく無味乾燥になりがちな音楽理論ですが、ここでは血の通ったものになるように工夫を重ねています。
同時に「音楽を描く」講座も開催。


この記事を発信しているのは
utena music field .
山あいのちいさな音楽教室です。うてな(台・萼)は高台とか花のガクなどの意味。一人ひとりが見つける音楽の、その下支えをしたいというおもいからつけた名前です。また日々の試行錯誤の中から生まれた、drawingによって音楽と自分とを結んでいく講座「音楽を描く」なども開いています。
(管理人・itotohari38)

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