生徒の演奏が落ち着いてくる 拍のワークと連弾

うちの教室では、最近、耳コピで聞いた曲を弾いてみる子たちが何人かいます。自分から鍵盤を探して弾くっていうのは、いいですねー。その積極性と、耳の良さは、きっと将来音楽と仲良しになるのによい種になると思います。最近の子たちの傾向なのでしょうかね。

ただ、客観的にきくと、やたら速くてこちゃこちゃっと団子みたいに音と音が固まっていて、聞き苦しい。いくら楽しいからって、おうちで毎日きかされてるとさすがのおかあさんもイラっとしてこないかなー。それで、やめなさーい!!って叫びたくなる・・・・本人も、あっちつっかえ、こっちでつっかえして、きっと本当の音楽的満足感には至っていなさそう。すごく速く弾くのは、現代の曲がアップテンポのものが多いから、その影響なのじゃないかなと思っています。

そして、そこをなんとかせにゃいかんと、出番の音楽教室のせんせ。

ところが、一点集中している生徒に途中で口を挟もうものなら、生徒は露骨に嫌がり、少し修正してみようと、手に触れてみたならば、手を払いのけ、激怒されます。

「ほっといてー」

ってな感じですね。
(^^)、、

うちの教室ではこういうときが「音楽を描く」ワークの出番。

歌いながら、拍を描いていきます。

 

 

なぜこの動線を選んで描くかというと、

この子達は、拍とまだ出会っていないから。演奏がこちゃっとしてしまうのは、拍のことをまだ知らないからです。でも、この動線をえがいているうち、だんだんに、拍が感覚に入ってきます。正しく書きなさい、とか、言わなくても、(少し誘導のテクニックは必要ですが・・)生徒たちはそのうち描いているものが拍にあってくるようになりました。

まるで、時間が絡まっているみたいだった演奏が、次の週にはほぐれてきて、そうすると、音も穏やかで、落ち着いた演奏になっていました。

思えば、自分が混乱してしまうから、人と合わせるのが苦手になる。集中できなくなってしまうんでしょうね。だから横から口や手が出てくると、腹が立つ。それだけなんですよね。ちゃんと時間の焦点があってくれば、大抵はなんなくできるようになります。

そして、落ち着いてきたら、一緒に伴奏など入れてあげると、とっても楽しくなってきます。一緒に音楽するって楽しい、もうこれは、せんせだろうが、生徒だろうが関係ありません。

同時にこんな練習もします。 四っつ待つ。この手の子には苦行です。

でも、先生のメロディがつくと、とっても広がります。

 


とにかく体験の幅を広げてあげること。それが大事だと思いますね。

いろんな体験を通して、音楽と深い所で仲良くなってほしいなといつも思います。

この曲は、低いところを弾くけれども、連弾になった時に、高い倍音も一緒に鳴ります。

(テキストは、utena music fieldが結局自分でつくってしまったもの。

私が生徒たちに必要と思うテキストはどんなかというと、理論としての構築性がキチンとあり、それが子どもにも無理なく分かる並び方をしていること。2分音符が最初っからでてきていて伸びる音の心地よさをあじわえるもの。子どもというものの性質とピアノという楽器の性質の両方が見えているもの、ごく初歩の段階で、そういうテキストを必要と思っていたのですが、なかなか良い出会いに恵まれず、それならばと、自分で作ってしまったものです。)

こうしたレッスンの方法は生徒たちが音の空間を見つけ、余裕の中で音楽をするきっかけを作ってくれます。せんせの私も、子どもたちとのやりとりに余裕ができて、楽しくできます。

おまけ:::もしも、これをご覧の保育園や幼稚園の先生などがいらっしゃったら、普段のお遊びの曲もすこしテンポのゆっくりのものもお願いします♡。子どもたち、やれるからやっちゃうけれど、必ずしもそれに感覚や感情がついていってるわけじゃあないんです。身体を開放したら今度はコントロールできることもおしえてあげてください。音楽をやっている人間からのご提案です。

この記事を発信しているのは
utena music field.
山あいのち
いさな音楽教室です。うてな(台・萼)は高台とか花のガクなどの意味。一人ひとりが見つける音楽の、その下支えをしたいというおもいからつけた名前です。また日々の試行錯誤の中から生まれた、drawingによって音楽と自分とを結んでいく「音楽を描く」の講座なども開いています。
(管理人・itotohari38)

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