風邪の効用

38度4分の発熱。梅雨明けとともに体調を崩して、つかいものにならん状態が2日。
けれども今朝は暑苦しいのになんだか個人的に爽やかな朝が来て、熱を測ったら35度2分に。一度跳ね上がった熱は一旦低くなってから平熱に戻る。そうしたら、もうぶり返しの心配はない。確か野口整体の本に書いてあって、子どもが小さいときもそれで全快の時を知ったものだった。面白いので熱が出るたびに毎回それを確かめてみるのだ。なんだか、いつも深い水の中に何かがドブンと落ちて浮き上がるような映像と重なる。今回は良い風邪だった。おもえば、風邪をひく前に食器を2つ割った。きっと感覚や身体が錆びついて来てたんだと思う。風邪はデトックス。とは、その野口整体の創始者、野口晴哉の捉え方、最初に読んでへ~とおもったのが10年前で、それから10年経過したわけでその蓄積から、あれは眉唾じゃなかったな、と感じ入る。40度にまで上がらないのは体力不足なんだと。まだまだ、と、いわれるなきっと。

そして、何はともあれ、3日ぶりにピアノ。
音がいつもよりもしんと深いところまで入ってくる。
細かいところまで意識が届く。
意識が広がる、とよく言うけれど、正確には違うんだな、と思う。
意識が広がるための世界のほうが受け入れるキャパを広げてくれるのじゃないかな、と。
それは、身体なのか、なんなのか。
ものも食べられず、食べても下へスルー状態だったので、腹の中はスッキリとしている。
その空洞に?音は、そう、腹まで入ってくる。
きくということが聴覚と思っている領野だけの体験ではない、ということがなんだかとってもリアルな今日。

体力は落ちて、音の迫力はないし、ミスも多いから、普段よりゆっくりめ、かえってそれが幸いする。

3年がかりでいいやと思って取り組んでいるフランクのフーガの内声が、いいんだな、これが。
こんな時にしか発見できない音の流れや響のニュアンスがあるな。

許されるなら年に風邪は4回引きたい。
でも、2日も寝込むと焦る。野口氏は半日で40度出て治っていたそうな。


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