黒はきついから・・

黒のこだわり

 

私が「きれいね」というと

「きれいじゃない、ああ、描き直したい。」とAくん

「なんで」と、私。

「黒はきついもん。」と彼。

いいながら他の色を手にとって、黒の上をさらに塗りつぶそうとしています。

「あーそうか、黒はきついんか。それが分かるんやね、すごいね。」

思いっきり頭をなでてあげると、

不機嫌そうだった顔がほころんで、次のワークに気持ちを切り替えることができました。

これが音楽プロセス体験のやり方です。自分で気づくまで待つ。

自分の気づきで、自分を見ていくのです。

ほんとに この気づきはすごい、と思いました。

そこにはきれいに描けなかったコンプレックスも垣間見えるけれども、それを素直に口に出せる、というのは、とても健全だと思います。

途中で一回り大きな輪を紫で描いたのは、リセットしてやり直そうとしたのかもしれません。

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自分の身体に収まり切れないタイプの子で、素直なんだけど、ちょっと忙し屋さんで頑固。

思うとおりにやってみたい思いが強い。でもこういうタイプの子にしては我慢強いと思います。

グループワークに参加しています。

もう2年目になっているので、ちょっと難しいのにチャレンジしてみました。

この時えがいたのは「風の子ども」のフォルム。

シュトックマー社のブロッククレヨンの黒を一番最初に選びました。こういう子は必ずといっていいほど最初に黒を選びます。何か心惹かれるものがあるのでしょうか。そして、輪を描くところも中をぐるぐると塗りつぶしていきます。これも例によって、という感じですね。きたきた、って感じ。

花びらは、お母さんが軽く声かけて止めるのも聞かず白を最初に選びました。

何度めかで、やっと緑色が入ってきました。

来月も、同じワークをやってみましょう。

すぐ描きなおしたいのを我慢した(他のワークもきになるところでしたしね。)Aくん。

今日覚えた utena流の「あんたがたどこさ」は

きっと努力家のお母さんのことだから、ちゃんと子どもの目を見ながら、ひと月を楽しんで過ごしていただけることでしょう。

 

 

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